← 売上計上自動化PJ のマニュアル一覧にもどる
運用ハンドブック / handbook
売上計上スキル 運用ハンドブック
(月初フロー・困ったとき)
対象:各社の経理担当(メンバー)・第3章のみオーナー/管理者むけ ・ v1(2026-07-30)
「月初の段取り」と「詰まったときの読み方」に絞った実務用です。重複を避けるため、本編・別冊に書いていないことだけを書いています。用語や連絡先は本編を、変更手順は別冊を見てください。
01月初の流れ(1枚で分かるように)
1-1 全体の時系列
- STEP 1|データを置く
いつ:チャネルごとに決まっています。共通マスタ「① 取得マスタ」のE列「取得タイミング」に「1営業日」「3営業日」と書いてあります(例:POST×PayPay=1営業日、SMF×Yahoo=3営業日、SMF×卸(CO-NECT)=3営業日)。
誰が:人(各社の経理担当)。ここは自動化されていません。管理画面からCSV/PDFをダウンロードし、手でGoogleドライブに置く運用です。
どこに:①取得マスタ H列「入力フォルダ(URL)」のフォルダ。
名前は:①取得マスタ I列「ファイル名ルール」のとおり。名前が違うとスキルが見つけられません。
確認:置いたあとフォルダを開いて、対象月のファイルが実際にあるか目で見る。
- STEP 2|スキルを実行する
誰が:各社の経理担当。
何を:Claude(Cowork)に「会社名+チャネル名+対象月」を伝えるだけ。例:「LIBのYahoo 6月分おねがい」
注意:会社名は毎回必ず言う(1-2)。対象月は数字で言う(1-3)。
- STEP 3|Claudeが仕訳を作り、ドラフト計上する
中身:データを読む → 集計 → 仕訳を組む → MF会計へドラフト計上 → 借方=貸方の検算 → 報告。
誰が:Claude(自動)。ここで人がすることはありません。
止まったら:それは安全装置です。第2章を見てください。
- STEP 4|内容を確認する
誰が:各社の経理担当。
どこで:MF会計の画面で、作られたドラフト仕訳を開く。
何を見る:Claudeの報告に出ている「仕訳No」「借貸一致」と、⚠️ 要確認が付いた箇所。
本承認:ここではしません(1-4)。
- STEP 5|処理済み台帳に記録する
誰が:原則Claudeが自動で追記します(各スキルの標準動作)。
どこに:共通マスタの「処理済み台帳」タブ。
列の並び(12列):会社/売上ソース/精算書No/精算対象期間/認識月/取引日/内容/金額(円)/仕訳No(MF)/計上日/検算(振込実績)/備考
人がやること:報告に「ℹ️ 台帳未追記」と出たときは、上の12列を手で1行追記する。
なぜ台帳が大事かこの台帳が次回実行時の二重計上チェックの土台です。記録が抜けると、同じ月を二度計上しても気づけません。
1-2 会社名は必ず指定する(最重要)
同じチャネル(例:Yahoo、PayPay、Amazon)を複数の会社が使っています。共通マスタには「会社×売上ソース」で1行ずつ登録されており、会社名が無いとどの行を使うか決まりません。
さらに、1台のPCに複数社のMF会計が接続されているため、会社を省略すると別会社のマスタ行・別会社のMF会計に計上される事故につながります。
- ◯ 「LIBのYahoo 6月分おねがい」「POSTのPayPay 6月分やって」
- × 「Yahooやって」「PayPay流して」
会社名が抜けているとClaudeが聞き返しますが、聞き返されないケースもあるため、最初から言うのがルールです。
1-3 対象月の指定と、月をまたぐ精算
対象月は「6月分」のように数字で言うのが安全です。「今月分」「先月分」でも通じますが、月初は"何月分の作業か"が人と機械でずれやすいためです。
次のチャネルは精算期間が月をまたぎます。この場合「6月分」と言っても、1つの精算書が2つの月に分かれて計上されることがあります。
実例(処理済み台帳より)SMF 楽天 精算書No.26051508864734(期間 5/26〜6/10)は、認識月 2026-05 側 → 仕訳No.1632/認識月 2026-06 側 → 仕訳No.1633 の2本に分かれています。「1精算書=1仕訳」ではない、と覚えておいてください。
1-4 スキルが作るのは「ドラフト(下書き)」まで
Claudeは本承認をしません。本承認は各社の経理担当が、決算・締めのタイミングで中身を確認してから行います(承認機能がない無印MF会計では、画面での確認まで)。月初の時点では「ドラフトが正しく作られている」ことの確認だけで十分です。
1-5 締め前後の順序(売上が先、手数料が後になるチャネルがある)
- 売上と手数料が同時:1回の実行で1本の仕訳になる(多数派)
- 売上が先・手数料が後追い:手数料が別請求/別仕訳のため、売上側を先に計上する(例:AMOMA楽天は手数料が別仕訳で、スキルは売上側だけを担当)
- 締め期間と支払月がずれる:例)NP後払いは「締め対象期間=前月、支払=当月末」
自分のチャネルがどれかは、①取得マスタの同じ行のG列「整形メモ」に書かれています。実行前にその行を読むか、Claudeに「このチャネルの締めサイクルと計上の順序を教えて」と聞いてください。
🛑 順序を逆にすると手数料だけ先に立って、売上が無い月が生まれます。
02困ったとき(Q&A)
Q1「マスタ未登録のため計上できない」で止まった
意味:その「会社×チャネル」の行が共通マスタに無い。推測で計上しないための正常な停止です。
対応:Claudeに「◯◯社の◯◯(チャネル)をマスタ登録して」と伝える。専用スキル uriage-master-touroku が起動し、横展できるかの判定 → 質問 → 登録内容の確認 → 正本へ黄色(仮置き)で追記 → 計上前ドライランの案内まで進めます。
先に用意するもの(2つ)
- 過去に手で計上した実仕訳No(=正解。照合に使う)
- 入力フォルダのURL
🛑 そのまま本番計上はしないドライランで1円一致を確認してから本番です(詳細は別冊ケースB)。
Q2「データが見つからない/未格納」で止まった
対応:①取得マスタ H列のフォルダを自分で開いて、対象月のファイルが実際にあるかを見る。
- ファイル名がI列のルールと合っているか
- 対象月のものか(前月のファイルだけ残っていることがある)
🛑 やってはいけないことシートの「データ状況」列だけを見て「入っている/入っていない」を判断すること。列の更新漏れがあり、実際には格納済みなのに他部署へ催促してしまった事例があります。催促・再依頼の前に必ずフォルダを実物で確認してください。
Q3 エラー区分(🛑 ⚠️ ℹ️)の読み方
すべてのスキルは、報告を3段階で出します。記号の意味は共通です。
- ⚠️ が1件以上あるときは、報告の先頭に件数が出ます(例:「⚠️ 要確認 2件」)。件数を見たら、必ず該当箇所まで読んでください。
- 🛑 は「エラー」ではなく設計どおりの停止です。無理に押し切らないこと。
- よくある🛑:マスタ未登録/対象月のデータが無い/費目マッピングに無い費目/借貸不一致/対象月の既存ドラフトあり(二重計上防止)。
Q4 摘要(てきよう)が思っていた文言と違う
摘要の正本は、共通マスタ「② 仕訳マスタ」のP列「摘要テンプレート」です(2026-07-30 確定)。
- スキルの中に書かれている摘要は「例」にすぎません。P列と食い違ったらP列が正。
- したがって摘要を変えたいときは、スキルではなく②のP列を直します(②の修正はオーナー作業。別冊ケースC)。
{YYMM} などの記号は実行時に対象月へ置き換わります(例:「Yahoo 2606 売上計上」)。
「(対象外)」の付き方
- 税区分が「対象外」の行のうち、手数料・費用系の行は摘要の末尾に全角で「(対象外)」が付きます(例:「NP 債権買取手数料(対象外)」)。
- 売掛金・預り金・振替などの行には付けません(冗長になるため、あえて付けない運用)。
- すでに摘要に「非課税」と入っている行にも付けません。
- 半角の
(対象外) は使いません。表記ゆれを見つけたらオーナーへ。
Q5 同じ月を2回実行してしまった
まず落ち着いてください。二重計上は次の3段構えで見つけられます。
- スキルの自動チェック対象月の既存ドラフトを見つけると🛑で停止します。止まったなら計上はされていません。
- 処理済み台帳で確認共通マスタ「処理済み台帳」タブを開き、「会社」「売上ソース」「精算対象期間(または精算書No)」で検索。同じ精算が2行あり、かつ「仕訳No(MF)」が別番号なら二重です。
- MF会計で確認同じ月・同じ摘要(②P列の文言)で検索し、同額の仕訳が2本ないか見る。金額と摘要が一致する2本があれば二重です。
二重だった場合:余分な1本を削除します。どちらを残すかの判断と削除は、担当者・オーナーに確認してから行ってください。削除したら台帳の該当行の備考に「重複のため削除」と残します。
⚠️ 注意台帳に記録されていない計上は(2)で見つけられません。だからSTEP 5の記録が重要です。
Q6 金額が1円合わない
端数の扱いは各スキルにあらかじめ規定があります。自分で調整しないでください。
- 例(PayPay):決済手数料(税込)を店舗の純売上比率で按分し、端数は1店舗に寄せて合計を一致させる/マイストアライトは均等配分し端数は1店舗に寄せる。
- 例(LIBスマレジ):スマレジの純売上が正。施設精算書との差額は売掛金残として扱い、返金行は立てない。
借方≠貸方になったときは、スキルは計上せずに報告します。その場合は別冊ケースAのテンプレ(スキル名/会社・チャネル・対象月/症状=差異額と該当行/入力フォルダURL/実行チャットのリンク/正解の実仕訳No)でオーナーへ共有してください。
🛑「とりあえず1円を雑損で埋める」はしない原因が別にあることが多いためです。
Q7 作られた仕訳を直したい(会計プラスは「更新」ができません)
MF会計プラスには仕訳の更新(put)機能がありません。したがって誤りの直し方は次の1つだけです。
誤った仕訳を削除(delete)→ 正しい内容で作り直す(create)
- 「一部の行だけ直す」ことはできません。1本まるごと作り直しです。
- 作り直したら、処理済み台帳の「仕訳No(MF)」を新しい番号に更新し、備考に理由を残します。
- 原因がマスタの設定なら、直す前に②仕訳マスタ側を修正しないと同じ誤りが再発します(別冊ケースC)。
03スキルの更新と配布(オーナー・管理者向け)
詳細な手順はオーナー用マニュアル第1章にあります。本章は「事故が起きた3点」だけを短く再掲します。
3-1 個人保存版とプラグイン版は別物(最大の落とし穴)
片方だけ直すと「先祖返り」します。実際に2026-07-29/07-30に発生しました。
- 07-29:一括ブラッシュアップで古い版に改善が当てられ、過去の修正が4本で消失(paypay-uriage のオンライン型分岐 約80行が丸ごと消えた)。
- 07-30:07-29の改善(基準日指定・処理済み台帳への記録・エラー区分3段階)が、プラグイン版25本に未収録=プラグインが1世代古いままだったことが判明。全32本を同期して解消。
ルールスキルを直したら、必ず同じ作業(同じセッション)の中でプラグインも作り直す。反映前に「プラグイン最新版と修正後ファイルを行単位でdiffして、消えた行がないか確認して」と依頼する。正は常にプラグイン最新版で、作業フォルダのコピーは古いことがある。
補足:スキルに同梱のスクリプト(scripts/*.py)は save_skill では更新されません。スクリプト内に文言や値がハードコードされている場合は、SKILL.md側で吸収するか、プラグイン再ビルドで差し替えます。
3-2 作り直したら必ずこの3点(リリース作業)
- plugin.json の version を上げる上げないと版の識別ができず、後日どの版が配られたか追えなくなる。
- README に変更点を書く何を・なぜ変えたか。スキル追加/退役も書く。
- Slackで周知する対象チャネル・変更点・再実行が必要な月があるか。
あわせて、①取得マスタ O列「担当スキル」とプラグイン収録リストの両方を更新します。退役スキルはクラウド側の説明も削除する(残っていると誤起動の原因になります)。
3-3 新しい会社×チャネルを増やすとき
- まず uriage-master-touroku でマスタに行を追加するスキルを書き始める前に、ここから。このスキルが、行追加だけで済むか(横展A/B)・新しいスキルが必要か(C)の判定も行います。
- 追記は黄色=仮置き
- 計上前ドライラン過去月のデータから仕訳案だけ作らせ、実仕訳(正解)と1円単位で照合する。
- 一致したら黄色を緑(確定)へ昇格
- 緑になってから本番実行黄色のまま本番実行は禁止です。判定がC(新規スキル)だった場合は別冊ケースD → オーナー用マニュアル第2章へ。
このページについて
- 原本:Googleドキュメント「売上計上スキル 運用ハンドブック(月初フロー・困ったとき)v1」(2026-07-30・なな)
- 2026-08-25 HTML化。内容は原本どおり(版数に依存する記述なし)。
← 売上計上自動化PJ のマニュアル一覧にもどる